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国立がん研究センター 東病院

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SCRUM-Japan成果報告会2018を開催(2018年7月26日)

2015年2月に日本初の産学連携遺伝子スクリーニング事業(SCRUM-Japan )を国立がん研究センター東病院が設立してから3年あまりが経過いたしました。現在、全国約260の医療機関と17の製薬企業が参加し、肺・消化器がん合計で約1万例が登録され、世界でも有数の遺伝子スクリーニングプラットフォームを構築しております。SCRUM-Japanプラットフォームを利用して希少フラクションを対象とした新薬の治験が42試験登録されており、うち12試験は医師主導治験として全国の拠点病院を中心に展開し、有効薬剤をいち早く患者さんに届けるとともに、参加企業と全国の医療機関が大規模な臨床ゲノムデータを共有するシステムを構築して、わが国のがん新薬開発促進に大きく貢献しています。また、2018年1月より最先端の血液でがん遺伝子異常を解析する遺伝子パネル検査(リキッドバイオプシー)による大規模スクリーニングも開始し、より侵襲の少ないリキッドバイオプシーの結果を基にした最適な治験への登録も開始されています。

これらの成果をもとに、2018年7月26日(木曜日)東京都丸の内JPタワーホール&カンファレンスにおいて、「SCRUM-Japan成果報告会2018」を開催し、産官学各方面から約300名の方の御参加をいただき、活発な討論をいただきました。

  • 成果報告会の様子01
  • 成果報告会の様子02

国立がん研究センター中釜理事長の開会あいさつに続き、第1部「SCRUM-JAPANの成果」では、SCRUM-Japan事業代表 大津敦、LC-SCRUM-Japan研究代表 後藤功一、GI-SCREEN-Japan研究代表 吉野孝之、SCRUM-Japanデータセンター長 土原一哉、SCRUM-Japanレジストリ事務局・データセンター 岡本渉が、SCRUM-Japanの今までの様々な成果報告と新規プロジェクトの紹介を行いました。

また、第一三共株式会社 バイオマーカー推進部 中丸健治氏、医薬品医療機器総合機構 体外診断薬審査室長 矢花直幸氏、厚生労働省 医政局研究開発振興課 臨床研究推進指導官 金津佳子氏より、それぞれ、SCRUM-Japan臨床・ゲノムデータの活用、がんゲノム診断パネルの承認の方向性や、わが国での疾患レジストリの活用に関する御講演をいただき、SCRUM-Japanでの成果をいかに有効活用し、患者さんに最適な治療を迅速に提供するかを中心に、活発な討論が行われました。

  • 成果報告会の様子03
  • 成果報告会の様子04

第2部は「希少フラクション治療開発のための国際協調の現状と展望」をテーマに、日本医療研究開発機構 理事長 末松誠先生、海外からお招きしたWest Clinic Axel Grothey先生(米国)、Chang Gung Memorial Hospital Ta-Sen Yeh先生(台湾)にもご講演をいただき、プレシジョンメディシンの実現に向けたSCRUM-Japanでの国際的なデータ統合の新しい取り組みとSCRUM-Asiaに向けた国際展開について活発な討論が行われ、盛会のうちに終了いたしました。

  • 成果報告会の様子05
  • 成果報告会の様子06
  • 成果報告会の様子07

 

  • 成果報告会の様子08
  • 成果報告会の様子09
  • 成果報告会の様子10

SCRUM-Japanは、日本の創薬・臨床開発を活性化し、最新・最適な治療薬をより早く患者さんに届けるため、引き続き全国の患者さんと医療機関、製薬企業、検査会社等との協力の下、世界をリードする最先端の研究に挑戦していきます。

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